AYA不動産管理ブログ

リバース・モーゲージは使えるか?

不動産活用の方法 | 2015年11月19日

AYA不動産管理の綾です。

今日、お話ししたいのは「リバース・モーゲージ」
住宅活用相談の解決法の一つとして、利用できるのか?
と検討してみました。

この単語、どこかで見たことがある、と思われる方も多いのではないかと思います。
言葉の意味は、「リバース」=逆、「モーゲージ」=抵当・担保。

※通常の住宅ローン

金融機関が住宅購入の資金としてお金を貸し
抵当権(モーゲージ)を不動産に設定して担保を取った後
借りた人が毎月、元本と金利を返していく。

つまり…返済していくことによって、当初の借入額(抵当)が減っていくという仕組みです。

東京スター銀行「充実人生」
東京スター銀行「充実人生」

※リバース・モーゲージ

金融機関が最初に担保評価をして(ここは上と同じ)
貸せる金額(極度額)を決め、限度額以内であれば、何度でも借入ができる。
基本的に返済は、借りている人が亡くなってから
住宅を売却する等の方法で一括返済をする。(毎月金利負担分のみ返済をする商品もある)

つまり…借入額(抵当)は増えていき、最後に元本部分を(不動産を売却するなどして)
一括返済するという仕組みなのです。
住宅ローンの仕組みと「逆」だということで「逆」「抵当」という説もあります。

では、それぞれのメリット、デメリットを比べてみます。

【メリット】
自分の持ち家に住んだまま、老後、まとまったお金が必要になったとき
借入することができます。住宅ローンの借換えや一括返済、急きょ必要となった
手術など医療費に充てることもでき、基本的に返済は亡くなった後に一括返済です。

【デメリットもしくは注意点】
取り扱う金融機関も増えていますが、担保となる住宅の価格が将来下落する可能性もあり
金融機関の担保評価がさほど高くない。
また、借入金利は変動金利が多く金利が上昇するリスクがあること。
担保の対象になるのは都心部、かつ戸建住宅(の土地部分)に限られる場合が多いこと。
(金融機関によってはマンションも対象となる)
借入をしている人が亡くなってから、住宅を処分することによって返済するため
推定相続人の同意が必要であること、などです。

私の考える結論としては…

高齢になり、収入が増えていかない状況で、大きいお金が必要となった場合に
(家族ともよく相談した上で)利用できる手段の一つではあると思います。
ただ、あくまで借入であること=リスクもあること、を考えて決定する必要があると思います。

それに、「持ち家」に拘らなければ、売却して高齢者向けの施設に移ることもできますし
必要なくなった広い住宅を人に貸して、比較的小さな賃貸住宅に移ることも考えられそうです。

いずれにしても「不動産をどう使っていくか?」
リバース・モーゲージも一つの手段であることは間違いなさそうです。

AYA不動産管理 代表 綾 美津子AYA不動産管理 代表
綾 美津子
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