AYA不動産管理ブログ

値上がり必至のマンション!?…タワーマンションは買うべきか?②

不動産投資 | 2017年8月24日

こんにちは。AYA不動産管理の綾です。前回の記事の続きです。

大阪で値上がり必至!のマンションの多くに、タワーマンションがランクインしていた記事から、タワーマンションは買うべきか?を考えていきます。

【タワーマンションって…良いところと悪いところ

タワーマンションはハード面でのメリットは確かにあります。大手のデベロッパーと大手のゼネコンの施工という安心感。周辺エリアにおける都市開発の一部であることが多いので商業施設や学校、病院なども併せて建設されることもよくあり、街全体の価値が上がる可能性もあります。そして、タワーマンションですから、上層階のお部屋は眺望が良いに決まっています。
しかし、超高層ということで、維持・管理には多額の費用がかかること、火災や地震など災害時の対応がどこまで考えられているのか、また、百歩譲って火災や災害はタワーマンションに限ったことではない、と考えたとしても、建物が建設されてから何年、何十年か経てば、設備や建物が老朽化してくる訳ですから、交換等を含めたメンテナンスが上手く行われるか、ということが一番の不安材料です。

【メンテナンスに必要なのは「お金」と「(住民の)合意」

上記のメンテナンスに必要なのは「お金」と「(住民の)合意」です。
マンションが建設されるようになって50年。最近になってやっと、所有者の高齢化により「空き家問題」なるものが認識され始めました。
それに伴って管理費・修繕維持積立の未収問題なども浮かび上がってきています。つまり、修繕に必要な積立金がちゃんと回収され、プールされているかという「お金」の問題。新築当時に購入した人たちが減って、賃貸利用の人が増え、空き家が増えてくると、建て替えも含めた修繕に必要な「(住民の)合意」が得られないこともあると聞きます。

「建物の区分所有等に関する法律」も改正されていますが、建て替えや修繕に住民の合意が一定数必要なことには変わりありません。つまり、共同資産としての建物の価値を維持する難しさ。都心のタワーマンションについて言うと、この難しさのハードルが普通のマンションより上がるということを考慮した方が良いと思われます。

【まとめると…】

この調査をしたデータ算出の指標が提示されていないので、何を以って「値上がり必至!」とするのか?ということを改めて、考えないといけません。
この記事で言うところの優良マンションとは「ここ何年かで値上がりしたマンション」という表記が正しいのかもしれません。
つまり、短期(1~9年)で売買する「投機」としてマンションを買うのか、長期(10年以上)で保有、売買する「投資」としてマンションを買うのか、自分の指針を明確に持ってから「優良マンション」かどうかを考える必要があります。
特にタワーマンションについては、自分で住むにせよ、投資にせよ、ここまで書いてきたような良いところと悪いところがわかってから、手を出すべき代物なのでは…と思うのでした。

AYA不動産管理 代表 綾 美津子AYA不動産管理 代表
綾 美津子
新着記事
カテゴリ