AYA不動産管理ブログ

「地域医療」「終末医療」と不動産はどう関わるか?

不動産活用の方法 | 2016年1月15日

AYA不動産管理の綾です。

先月になりますが、いつも大変お世話になっている
ドクター・根来先生の茨木市の市民向け講座があり行ってきました。

根来先生

根来先生は循環器内科医で茨木市でクリニックをしておられます。訪問診療を積極的に行っておられる先生で「地域医療」だけでなく「終末医療」に携わる先生です。
更に、茨木警察の「警察医」をしておられます。「警察医」とは事件性がないと判断された遺体の死因を医学的に判断する業務を警察に協力して行う、お医者さんのことです。

講座のお題目は「高齢者の突然死」
先生の仕事内容を考えると、堅い内容なのでは?と少し緊張して伺いました。

場所は茨木市中津のコミュニティセンター。行ってみると、たくさんのおじいちゃん、おばあちゃん。たまたま、隣に座ったおばあちゃんが「私、根来先生のファンなのよ~。主人も一緒に根来先生のところに通ってて、今日の午前中も先生のところに行ってたのに、これには来ないねんて、恥ずかしいとか言って…」と嬉しそうに喋りかけてくれます。

実際、講義が始まってみると、まず、スライドが映し出され
「奈良斑鳩の吉田寺(きちでんじ)」の写真。
「ここって実はポックリ寺なんです」とつかみオッケー。雰囲気が和みます。

斑鳩 吉田寺

「みなさん、ポックリ死にたいって思ってるでしょ。
でも高齢者の死因のトップはガン、それに心臓・血管系の疾患、脳卒中と続くんですね」
と写真とデータがうまく混ざり、最近亡くなった芸能人の死因を詳しく解説してくれたり
ボケとつっこみまで入ったお話し、笑いが起きてます。さすが根来先生!

真面目な話、入浴中の突然死は交通事故死より、多いそうで
主な原因は寒い脱衣所と暖かい浴槽の温度差によって急激に起こる血圧の上昇・低下とのこと。(いわゆるヒートショック)

脱衣所を温めるとか、一番風呂は避けるとか、食後すぐ(脳に回る血が疎かになるそうです)
の入浴は注意する、とか色々なアドバイスがありました。
高齢者だけの家庭では発見も遅れるため「突然死を避けましょうね」と優しく促されていました。以前、根来先生に茨木市で「孤独死」が年間約300件あると聞いて、驚いたことがあります。

不動産はまさに「地域密着」というかその「地域で活用」されるもの。「地域医療」「終末医療」に直接、関与できなくても、例えば「シェア」で安否確認ができたり、「習い事」とか「趣味で集まる」場所として使って健康状態が確認できたり、とその前段階で活用することが出来そうです。

クリニックでの診療・訪問診療・警察医とハードな仕事をこなしながらも優しい表情と柔らかい語り口でおじいちゃん、おばあちゃんに慕われている根来先生。「専門家でありながら、わかりやすく説明する。話しかけ易いので、問題を早く発見できる」仕事をする上でとても大切なことだと思いました。私も見習わないといけないです。

AYA不動産管理 代表 綾 美津子AYA不動産管理 代表
綾 美津子
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