建築士だった父が、晩年にやり始めた不動産管理の仕事。「後はあなたがやりなさい」という父の声に耳を傾けず、経験を積むことにこだわっていましたが、今考えるとひとりでやることが怖かったのだと思います。父が亡くなる前に始めていれば、いろいろなアドバイスがもらえただろうに…。変な意地を張ったおかげで、いちから自分でやり直さなければならず、時間と手間が余分にかかりました。
途中で司法書士の資格取得の勉強をしたときには、「そっちでやっていったほうがいいんちゃうか?」と考えたこともありました。しかし、ちょっとだけ勉強した民法に、「賃貸借契約は信頼関係に基づいている」という文を見つけたときに、「入居する人と信頼関係ができればいいんや!」と気付き、なぜか自分にもできる勇気が出てきたのです。信頼関係=ネットワークができれば、なんとかひとりでやっていける。そう思って経験を積んでいくうちに現場が本当に面白くなり、今に至った訳です。
自分で管理をすることで、その物件の構造・状態がわかり、信頼できる業者さんともつながりやすくなる。そうなってくると「どんな使われ方をするのがベストか?」「賃料はいくらに設定するといいか?」といった商品企画ができるようになってきます。
また、少しずつでも不動産管理を自分ですることで、安定した家賃収入を得られるようになります。仕事として成り立ってくると、職住近接の暮らしが可能になり、自分や家族のための時間を作れるようになる。次の物件にもチャレンジしていくことで、長く(だって定年もありませんから!)、その地域で続けていける仕事にもなり得ます。私にしても、家族との時間を大切にしたかった、ということがこの仕事を選んだ大きな理由のひとつです。
不動産(土地や建物)は、使われ方次第で地域の中でとても重要なものになると考えています。不動産は「不動」というだけに場所が変えられない。でも逆に考えると、古い物件は「便利な場所にある」場合が多い、ということです。古い不動産だって有効に活用すれば、そこに人が集うようになり、その地域に良い影響を与える。「古い不動産をうまく使うことが、みんなを幸せにする」。私自身がそうでしたから、とても実感しています。
名称 | AYA不動産管理 |
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運営会社 | 有限会社ブリリアント・エイ |
宅建免許番号 | 大阪府知事(2)第54440号 |
所在地 | 〒531-0071 大阪市北区中津2-8 中津リバーサイドコーポB1307 |