不動産管理の事例紹介

3姉妹が相続したテナントビルゆくゆくは「自分で管理」を

不動産管理事例3:緑橋ビル

3姉妹が相続したテナントビル
ゆくゆくは「自分で管理」を

相続を機に、思いがけず姉妹3人で所有することになった不動産。テナントの要望や建物の補修に応えていくなかで見えた、「オーナー自らが管理する」という形。

この物件とはどういった流れで出会った?
相続のタイミングで3姉妹が所有することになった、築30年超えの物件。相続の手続きをした税理士さんからの紹介でAYA不動産管理に管理の話が舞い込みました。テナントは地域で長く続く、橋梁などの大型建築物の塗装を専門で行う会社と、着々と店舗数を増やしている個別指導塾。引き継ぎのタイミングでオーナーさんとご挨拶に行くと、建物設備への要望がありました。
例えばどんな要望だったんですか?
屋上のアンテナ撤去と古い既存エアコンの撤去、古いトイレの匂い対策。粗い施工だったため排水管の横に隙間が空いていて、そこから虫が入ってくる、などですね。所有を始める前に3姉妹で資金を一定額プールするという方法を取っておられたこともあり、すぐに施工を決めました。私のほうでも一度、建築士に見てもらい、建物の維持に必要な補修箇所を指摘いただいた上で予算を検討しました。テナントの要望事項と補修箇所のうち、その予算内でできる範囲を決めて取り組みました。
施工において気をつけたことは?
「どこに任すか?」ということですね。もちろん、普段私が使っている施工会社さん、水道業者さんにお願いしてもよかったのですが、よくよく話を聞くとオーナーの息子さんが、1年前に水道設備の会社に転職したとのこと。さらに大工工事などその他の仕事は息子さんの同級生ができる、ということになり、その息子さんが工事の取りまとめをすることになりました。出てきた要望にどこまで応えるか? などの調整をしつつ、うまく改修工事は終了しました。
親族という「信頼できるパートナー」を見つけられたんですね。
水に関することは、少々の無理をお願いできる水道業者さんが物件の近くにいることがとても大切です。偶然とはいえ、息子さんが転職したことで「自分で管理」できる足がかりができました。身近な人に設備管理を任せることができたので今後も安心です。
ゆくゆくは「自分で不動産管理」を思いついた案件だそうですね。
そうなんです。オーナーチェンジのタイミングで、オーナーさんが直接出向いたことで入居者と信頼関係が増したこと。息子さんという身近な人に、今後の設備管理を任せられたこと。そういった一連の流れを見ていて、将来的にオーナーさん自身が「自分で不動産管理」することが、みんなを幸せにするのかも、と思うようになったんです。

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