不動産管理の事例紹介

積極的に訪問診療を行う「むらい内科循環器内科」のみなさま

不動産管理事例1:ブリリアント・A 茨木

新たなニーズに対応するためエレベーター棟設置を決断

築14年のテナントビルに新たにエレベーターを設置する大型改修は、信頼できるつながりがあったからこそ実現できた案件。地域の需要も考えての決断でした。

どういった物件だったんですか?
元々は、お医者さんの「日曜日にも診察している小児科をつくりたい」という希望から、駐車場だった土地に建てることになった4階建てです。1階に薬局、2階に小児科、3・4階は住居という形でスタートしました。最初の小児科が7年間続き、その先生が近くで独立。その次も小児科が7年間続き、その先生が近くで独立と、新築から14年が経っていました。
次も小児科で、とは考えなかったんですか?
このあたりの地域は、物件が新築した頃から合計4~5棟の大型マンションが建ち、子どもたちの人数が一気に増えたんです。もちろん14年も経つと子どもたちも大きくなり、そうなってくると、元々このエリアに住んでいた老人が通えるクリニックのほうが需要があるのでは?と考えました。
地域の需要を見越しての判断、ですね。
まず、入居を検討してくれたのは整形外科。1階の薬局の社長が紹介してくれたクリニック仲介業者さんからの紹介でした。患者さんは年配者なので、当然ですが入居条件は「エレベーター付き」でした。前職の先輩が古いビルのリノベーションをしていることもあり、この物件にエレベーターが設置できるかを相談したところ、建築士や施工会社を紹介してくれました。すると、エレベーター(エレベーター棟も含め)設置には建築確認の申請と許可が必要とのこと。その前提として既存物件が適格であることを証明するさまざまな申請(検査)も必要でした。
築年数が経った物件へのエレベーターの設置は、特殊な例だったんですか?
そういった事例は少なかったですね。結局、申請などの手続きに時間がかかり過ぎてしまったことで整形外科は見送りに。多額の費用がかかるエレベーター設置をテナントもいない状態でするべきか迷い始めました。
迷っていたところから、決断に至ったのはなぜ?
小児科の設備を利用できるスペースなので、引き続きクリニックとして利用してくれる入居者を探していました。あるとき、信頼できるお医者さんに相談したところ、後輩の先生を紹介してくださいました。それも積極的に「訪問診療」を行う、地域のニーズにあった内科でした。物件を見に来てくださった先生は借りることを即決。先生の迷いのない決断が、「エレベーター設置」を決意させてくれました。資金が計画的にプールされていたのも大きかったですね。

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